顧客に向いているか

経営課題を考える時に、はずせないのが課題解決の優先順位をどこにおくか、ということ。
そして、経営において、真っ先に考えるべきことは、「顧客に向いているのか」ということです。

顧客に向いていない会社はありませんが、顧客に「何%」向いているのでしょうか。
下記のように、マーケットには他社が存在しています。競争をしたい、競争したくない、に関わらず、顧客からは判断されているわけです。そこで選択されなければ会社としての存続はありません。

【図】

しかし、そうであるにも関わらず、顧客に対して「100%」向いている会社が少ないことが気がかりです。どうしても社内の問題に振り回されやすい。直接声が届いてくるので、社内の課題を優先させてしまいがちなのです。【社内の声】と【顧客の声】のどちらが届きやすいのか、を考えながら経営は判断しなければなりません。極端なことを言えば、【社内の声】を聞き、解決したところで業績は何も変わらない、ということが多々あります。これでは、経営も本末転倒です。あくまでも【自己評価】ではなく、【他人評価】にこだわる経営をしていただきたいところです。

【図】

「頑張りました!」という言葉に嘘はありません。しかし、顧客から見た時に、そんな自己評価は必要ありません。冷たいように聞こえますが、これが事実です。自分たちも消費者の立場なら、そうしているはずです。飲食店に行った時、「おいしくなかったら」評価は低いはずです。いくら、「頑張ってつくったんです!」と言われても、2度と行かないでしょう。このように顧客は、冷静な判断をしている、という事実を忘れないことです。

仕事の上では、常に自己評価ではなく、他人評価(顧客評価)をすべてとしてください。自己評価は、【0%】でもいいくらいです。そうしなければ、人は成長しません。社内にもこの原則を徹底したいところです。